
皆さんこんにちは。筑波大学院で修士号(農学)を取得し、民間企業の研究職に従事しているふくろう先生と申します。
Twitter:(college_blog01)
大学を無事に卒業するためには、所属する学部によって定められる必修科目を含めた124単位を取得する必要があることは皆さんご存知の通りでしょう。
文部科学省が定めた大学設置基準では1単位=45時間と定められているので、124単位とは5580時間、24時間フルに学習したとすると232.5日という膨大な時間を学習に充てる必要があるわけですね。
この前提を理解したうえで、あなたが現在受講している講義は本当に受講する価値があるのか自分自身に問いかけてみて下さい。
- 教授も学生も義務感でイヤイヤ受けている必修
- 時間割や卒業要件の都合でしぶしぶ受けている選択必修
- ただテキストに書かれた内容を読み上げるだけの授業
- 教授が頻繁に遅刻、欠席する授業
- 授業が全て英語で自分が理解できていない授業
あなたが受けた授業の中に、こういった無意味で時間の浪費といえるような授業は存在しませんでしたか?
私の学部時代を振り返ってみると、自分の身になったと実感した授業や最高に楽しいと感じる授業はすべて合わせても20単位に満たなかったと思います。
残りの100単位の中には今の自分にとって毒にも薬にもならない平凡な授業から、5分に一回は時計とにらめっこするような退屈で苦痛な授業まで様々な授業がありました。
このような学生生活を送った私が卒業したからこそ言えるアドバイスとして、あまりにも退屈で為にならない授業は代返してサボっちゃおう!
学部時代に140単位も無駄に授業を受けた私が言うのだから間違いありません。学部時代に無駄と感じる授業なんて、修士課程進学後も就職後も何の役にも立たないんです。
そこで、今回の記事ではこんな私が学部生時代に編み出した授業タイプ別の代返方法について初学者でも分かりやすく解説していきたいと思います。
貴重な20代前半の若い時代を下らない授業に浪費しないよう、代返を活用して賢く大学生活をエンジョイしてくださいね!

逆に、農学系の大学生にオススメしたい講義は公開臨海実習ですね。
面白いし、楽しく生物学を学べますよ!
代返のリスクはどれくらい?

代返のリスクについてですが、ネット上で検索すると該当授業のはく奪、今期単位のはく奪や留年・退学といった情報を語る記事もあります。
しかし、私の母校では流石にこのレベルの対応をしている授業は聞いたことがありませんね。ばれたところで当日の出席点を減点する、といったレベルだと思います。
正直その程度であれば大したリスクではありませんし、必修科目でない限りは履修取消してしまっても構いません。
せっかく大学生という合法的に自由を満喫できる身分なのですから、早期インターンシップに参加したり、学生団体を立ち上げてみたり、留学生と積極的にコミュニケーションを取ったり、他大学の面白い授業を受けに行くなど今でしかできない有意義なことに使うべき。
個人的な意見になりますが、教える側がやる気のない授業を受講することは大学生の貴重な時間を無駄にする最悪の行為だと考えています。
(教授側にも言い分はあるし、授業が本分ではないため仕方ない側面もある)
代返がばれることで単位はく奪の可能性がある授業については【難易度:難】で解説するので、代返難易度が易しい授業を中心にどんどん時間を活用してください。
代返難易度:易 (積極的に活用すべし)
そもそも出席を取らない講義
毎回の出席を取らない講義は絶好の代返チャンスです。テストの点数で単位の可否を判断するタイプの教授が採用しています。
傾向としては年配のおじいちゃん先生に多く、教科書を読みながら板書する昔ながらのスタイルが多い印象です。
特に講義を通じて得られるものが少ない上に、授業にPC等の持ち込みをしにくい雰囲気があるため時間の浪費になりやすいです。個人的には文系の授業に多い気がします(偏見)。
こういった授業は友人間で出席する日程を割り振り、自分が出席した際のみ真面目に講義を聞く代返スタイルをオススメします。
3~4人で分担すれば一人当たりの出席数を大幅に減らすことが可能なため、空いた時間を有効活用することが可能です。
あと、代返をする際の注意点として試験直前になって真面目に講義を聞いていた人に教えを乞うような真似は絶対にやめましょう。
仲間と協力して代返をすると決めたのであれば、テスト対策も仲間内で完結させることが最低限のマナーです。他の真面目な学生を巻き込む真似は絶対にNG。
代返を実行する際は最低限抑えておくべきポイントです。

代返に協力してくれるような友人が多いほど、就職活動でも楽になるよ。
就活も講義も助け合いが大切だからね。
出席確認が白紙に名前を記入する講義
A4サイズの白紙やルーズリーフに学籍番号と氏名を書き、その後他の受講者に回していくタイプの講義も代返しやすいです。
こちらも複数人の仲間内で出席日を取り決め、担当日に仲間内の名前と学籍番号を記入すればOK。
心配性の人は筆跡を友人のものに似せて書いてもいいのですが、TAをやった身からすると学生一人一人の筆跡なんて一々覚えていないので気にする必要なんてありません。
※ほとんどの講義ではTAが出席確認をしている
出席点0点の講義
シラバス(講義概要や授業計画が書いてある分厚い書類)に出席点の配分が0点の授業も代返にはおすすめです。
そもそも一度も出席しなくてもテストさえ合格点を上回っていれば単位は出るので、時間割に余裕があればとりあえず入れてみることをオススメします。
過去問や友人間の伝手があればテスト当日のみ参加しても単位は貰えます。ダメならダメで別に構わないですからね。
※GPAが研究室選びに重要な場合を除く
出席日数0であわよくば単位をゲットできるため、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ただし、近年では文部科学省が出席率70%を単位取得の条件と明文化したため、出席なしでもテストのみで単位が取れる授業は減少傾向にあります。
おじいちゃん先生の講義には未だにこういった授業があるので、時間割に余裕があれば探してみても良いでしょう。
代返難易度: やや難 (各自で判断)
声で出席をとるタイプの講義
小~中規模の必修科目によくあるタイプの方式です。自分の名前を呼ばれたら返事をする、小学生の頃から。
必修科目であるがゆえに周りが同級生だらけであること、他人の名前を用紙に記入するよりも友人の声真似の難易度は高いことからあまりオススメはしません。
同級生経由で代返がばれたり、先生が代返に気づく可能性があるためリスクが高いためですね。
真面目に授業を聞くことをオススメします。
授業中にパスワードを教える講義
授業中に期間限定のログインパスワードを教え、授業中にログインすることで出席を認めるタイプの授業です。
仲間内の出席者が授業中にログインパスワードを共有することで解決が可能ですが、丁度その時間に他のことに熱中しているとログインのタイミングを逃してしまいます。
せっかく自由時間を得るために代返をしているのに、不定期に入力するべきパスワードのために意識のリソースを割くのは効率が悪いですね。
また、大学によっては学内の無線LAN経由でないと出席が認められないなど制限があるとのこと…
たかが出席のためにそこまでするのか、って感じですね(苦笑)
代返難易度: 難(やめた方が無難)
出席の有無にやたらこだわる教授の授業
死ぬほど出席にうるさい頑固な教授が開催している授業がありますが、そういった授業では代返はオススメしません。
仮に代返がばれてしまった場合、見て見ぬふりでは済まされない可能性が高からですね。
こういった教授が行う講義は
為になる講義:糞つまらん講義=1:9
位のイメージです。特に必修や選択必修などに多いイメージ。
厳しくて癖が強いながらも今後に役立つ講義をするようであれば、頑張って授業内容についていってください。
語学、実験、体育等の講義
代返は無理です。あきらめましょう。
また、大学や所属学科によってはこれらの単位を落とすと自動的に留年が確定する場合があります。
厳しい大学では一度の遅刻で単位を落とす可能性があるため、細心の注意を払い余裕をもって参加しましょう。
※特に実験系(有機化学系)、頭のオカシイ教授として学内で有名だったりする
まとめ:代返するなら有意義な時間を過ごそう
今回の記事では代返について私が知る知識をすべて記しました。代返という行為は否定的にとらえられることが多いですが、周りに迷惑をかけず仲間内で協力すればそれなりに有効な手段です。
冷静に考えて124単位すべてが自分にとって有益な授業である保証はどこにもないわけですし、あなたの人生を有意義に使うことが出来るのはあなた自身にしかできないことです。
とはいえ、せっかく代返をするのであれば他の学生がしていない有意義な体験をしてほしいものです。
代返で空いた時間を自宅で一人ゲームに興じるのであれば、正直あまり有意義な使い方とは言えません。
大学とは反対方向の電車に乗ってみたり、他大学の授業にアポなしで入ってみたり、興味がある研究室の博士課程の学生にアカデミックの世界について聞いてみたり、友人を巻き込んで何かを始めてみたり…
そんな時間として活用してほしいものです。
コメント