【新卒採用】農林中央金庫の企業研究【年収や事業概要・問題点を解説】

農林中央金庫の企業研究企業研究
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今回は農林中央金庫(農林中金)について解説していくよ。

農学部の学生が金融業界を志望する際に選択肢として候補に挙がる企業だね。

農業経済を学んでいた学生を中心に多くの学生がエントリーする農林中金。

主に農業や漁業、林業を営む農林水産業者の貯金を管理し運営を行っていますが、大生生の多くは活動内容を詳しく知らないのではないでしょうか?

また、勉強熱心な学生は小泉進次郎氏をはじめとした一部有識者が

「農林中金は不要である」

といった農林中金不要論を唱えていることをご存知かもしれません。

今回の記事では、会社の歴史や決算状況から農林中金の企業分析を行っていきたいと思います。

他の就活サイトには載っていない有用な情報が詰まっているので、最後までご覧いただけると嬉しいです!

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基本情報

商号農林中央金庫
経営理念農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資する
平均年収900万円程度 ※予測
従業員数3,676人 (2019年9月30日現在)
初任給大卒月給20万5000円
院了月給23万0000円
採用人数51~100名
資本金4兆401億円
設立年月日大正12年12月20日
連結総資産額108兆3,982億円(2019年9月30日現在)

農林中央金庫は非上場企業のため、外部に向けて従業員の年収を公開する義務がありません。

そのため、口コミ経由の情報になりますが総合職40歳管理職で1300万円が期待できるようです!

これは邦銀の中でも最も高い水準にあると考えられます。

何故このように高い給与水準が維持できているかというと、事業の大部分を投資ビジネスに注力しているため

農林中央金庫は海外から「日本最大級の投資ファンド」として認識されており、海外への積極的な投資を行っていることが特徴です。

投資ファンドって何のこと?

一言で言うと、”集めた資金をファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが運用して利益を生み出す仕組み”のことだね。
ここでいう資金とは、農家のおじいちゃんや漁師のおじさんが農林中金に預けた貯金のことだよ。

投資を行うということは、必然的に金融知識に詳しい人材が不可欠です。

実際に、過去30年間での就職実績は有名私立大学を中心に難関大学からの就職が多いことが分かります。

また、”留学制度の対象となる総合職の約10人に1人がMBAやLLM取得のために海外留学を経験”とあるように、グローバルな視点を持つ人材の育成に積極的な企業でもあります。

参考:週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号

会社の概要が分かったところで、実際の事業内容について見てみましょう!

事業内容

農林中金では

  • 食農ビジネス
  • リテールビジネス
  • 投資ビジネス

の3つのビジネス領域があり、利益の大部分は投資ビジネスにより得ています。

各ビジネス部門について解説していきましょう!

食農ビジネス

食農ビジネスは2016年に新しい事業として立ち上げられた新事業であり、国内で生産された農作物を加工し、国内外へ出荷する一連の流れを資金提供という形で支援する行う部門です。

一般の銀行業務と同様に、食農に関する企業に資金や知識を融資し、貸出金利による収益を得る事業です。

リテールビジネス

農林中央金庫はJA・信農連と「JAバンク」という総称の金融グループを構成しており、個人貯金のシェアは国内3位の規模を誇ります。

預かった貯金は主に農林水産業団体や農業法人、農林水産業関連企業や一般企業などへの投融資を行われます。

また、融資事業とは別に個人向け金融商品の販売事業も行っています。

JAバンクは、就職・結婚・住宅購入・退職といった組合員・利用者のライフイベントに基づいた適時適切な金融商品やサービスの提案(=「ライフイベントセールス」)、さらには安定的な資産形成・資産運用等の提案(=「ライフプランコンサルティング」)に取り組んでいます。これらの取り組みを「ライフプランサポート」と総称し、組合員・利用者のライフプラン・ニーズに応じた提案を行うことで、組合員・利用者の希望する人生設計やニーズの実現を後押ししています。

投資ビジネス

「日本最大級の投資ファンド」の名前の通り、農林中金の主力事業になっています。

国内外の株式や債券を国際分散投資で運用することで、中長期的に安定した収益を確保し、運用益を会員に還元し続けていくことを目的としています。

米国の一流大学MBA取得者を約300人を抱える有価証券投資部門を擁しており、ロンドン、ニューヨーク、シンガポールを拠点に海外積極投資を展開していることからも本気度がうかがえます。

日本の一次産業を支えるためにはなくてはならない事業内容だね。
どうして『農林中金不要論』が出てくるの?

次の章では農林中金の問題点を簡単に解説しておくよ。

就職活動のためだけでなく、日本の経済を知るうえでも重要だから覚えておいて損はない内容になってます!

農林中金の問題点

農林中金の問題としてよく挙げられるのは

  • 一次事業産業への融資率が低すぎる
  • 投資ビジネスにおけるCLO投資額が過剰

上記の二点になります。

これだけ言われても何のことか分からないと思うため、分かりやすく解説していきます。

一次事業産業への融資率が低すぎる

農林中金の本来の業務として、一次事業産業者への融資が挙げられます。

漁船を買いたいけど手元資金がない漁師さんに、金利○%という条件でお金を貸すことが本来の仕事内容ということです。

しかし、農業団体等の第一次産業事業への貸付は全体5%未満にすぎません。

この現状は農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資するという経営理念に背いているのではないか、という問題です。

一次事業産業者高齢化や新規参入者の減少が一因になっているのは間違いないね。

ただ、事業融資によって新規参入者を増加させることも業務の一環であるはずだから、この現状に対して責任の一端はあると思うよ。

反対に、自分なりの「一次産業事業者への融資を通じた一次産業の活性化案」を説明できれば他の就活生と差別化できるかもね!

投資ビジネスにおけるCLO投資額が過剰

この記事を見ている方のほとんどは

「CLOってそもそも何なの?」

という方が大多数と思われるので簡単に説明すると

CLOとは、「Collateralized Loan Obligation」の略で、日本語では「ローン担保証券」と言います。高リスクの債権をまとめた金融商品で、ローンの元利金を担保に発行されます。

となります。

リスクが高い債券をまとめた金融商品という部分がポイントで、具体的には自転車操業で倒産リスクが高い企業に債権という形でお金を貸しているのです。

この構造はリーマンショックの原因となったサブプライムローン問題と根本的に同じで、本来お金を貸してはいけない相手に融資していることが問題です。

リーマンショックについては下記の記事で解説していますので参考にしてください。

そもそも農林中金は2008年のリーマンショックの影響で1兆5000億円もの損失を計上しており、今後CLOが破綻した場合はこれ以上の損失額が予測されています。

 農林中金の2008年9月期の純利益は104億円で、前年同期に比べて92%も減少した。世界的な金融危機で保有している有価証券の価格が大きく下落、9月末の有価証券含み損は1兆5000億円に膨らんだ。損失の規模は国内金融機関で最大になる。

CLOと農林中金の問題は下記の書籍にて詳しく解説されています。

世界的に今後起こるであろう金融危機に関しても詳しく書かれているため、是非一読をおススメします!

まとめ

今回の記事では農林中金について解説しました。

邦銀の中でも最も高い水準にある銀行の一つですが、CLOというリスク資産を運用することによって高い給与が賄われている側面があります。

終身雇用制度が崩壊した現代ですが、就職時のファーストキャリアは依然として重要なぽじしょうんを占めます。

数年後に

「こんなはずじゃなかった」

とならないためにも、就職する可能性がある企業はしっかりと調べましょう!

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