【就活採用】サカタのタネの企業研究【有価証券報告書】

サカタのタネの企業研究企業研究
スポンサーリンク

今回の記事では”サカタのタネ”について解説していくよ。

育種学関係の研究職を目指す場合は真っ先に候補となる就職先だね。

こんにちは!ふくろう博士(college_blog01)と申します。

今回企業研究を行うのは農作物を含む様々な植物の種子や苗木の販売を行っている『株式会社サカタのタネ』です。

育種学を専門とする研究室では、過去に優秀なOB、OGが研究職として就職されている方もいらっしゃるかもしれません。

育種学や植物病理学といった研究領域を対象としている学生にとって選考内容を直接業務に生かせる就職先は限定されています。

そのため、研究室で植物に関する研究室の院生を中心に高倍率となっているこの会社。

エントリーする予定はあるものの、実際はどのような業務を行っているのか知らない方も多いのではないでしょうか?

そんな就活生の方を対象に、有価証券報告書のデータを用いて”サカタのタネ”の企業研究を行っていきます!

スポンサーリンク

基本情報

商号株式会社 サカタのタネ
経営理念「品質」「誠実」「奉仕」の精神
平均年収633万円
従業員数663 [310] ※臨時雇用者数を含む
平均勤続年数14.1年
初任給■大学院卒(博士)  25万2500円
■大学院卒(修士)  23万200円 
■大卒 20万9300円  
採用人数6~10名程度
年間休日年間122日(2019年度)
完全週休2日制(土、日)、祝日、夏季休日、年末年始休日
※小売店舗では、土曜・日曜日以外の曜日を休日としています

サカタのタネは神奈川県横浜市に本社を置く種苗会社です。

世間一般の消費者との直接関わることが少ないB to Bの会社であり、事業規模や売上高などを実感する機会は少ないでしょう。

サカタのタネは花と野菜(穀物を除く)の売上高は世界第6位であり、オリジナル野菜の世界シェアが70%を超えるなど高い専門性と販売能力を兼ね備えています。

サカタのタネの強みとして、

  • 海外売上率が60%と日本に依存しない販売経路の獲得
  • 国内外に18か所の研究所を設立
  • 研究によって培った豊富な遺伝資源
  • 民間初の発芽試験室の開設

が挙げられます。

実際に、過去5年間の売上高、営業利益ともに増加傾向にあり、今後も業績の拡大が期待できる優良企業です。

利益の多くを設備投資や販路拡大に再投資している印象を強く受ける企業だね。
安定した成長を期待できる一方で、”従業員への給料”という形での利益還元は少し物足りない印象・・・

「育苗を通じて世界をより良いものにしたい」といった社会貢献を強くアピールすることが大切みたいだね!

有価証券報告書から見る事業内容

サカタのタネの事業内容と各種売上高について解説します。

解説の途中に分からない用語あった場合、

こちらの記事で詳しく説明しているので一度ご覧ください。

セグメント別売上高と事業利

サカタのタネは主に4つの事業に分かれており、

  • 国内卸売事業
  • 海外卸売事業
  • 小売事業
  • その他事業

に分割されています。

各セグメント別の販売実績の内訳は次のようになっています。

販売実績からも分かる通り、全体の約60%が海外での売り上げを占めています。

サカタのタネの海外拠点は

アメリカ, メキシコ, グアテマラ, ブラジル, チリ, アルゼンチン, 韓国, 中国, ベトナム, タイ, インド, フランス, デンマーク, オランダ, イギリス, スペイン, トルコ, 南アフリカ

と非常に多く、合計で世界170ヵ国に種子を販売しています。

幅広いネットワークを持ち、アジアやアフリカ等の人口増加が予測される地域へのニーズにも対応していることが特徴です。

今後は海外事業の拡大が予測されるため、”英語力”や”主体性”が重症視される企業だね。

事業のグローバル化を強みとしている企業だから、TOEICや海外留学のエピソードで英語力をアピールできると選考で有利かも。

事業紹介

サカタのタネの国内事業は次の8つに分類されます。

  • 研究
  • 生産
  • 物流
  • 品質管理
  • 国内卸売
  • 国内小売
  • 海外営業
  • 法人営業

理系大学院生が携わりそうな事業である研究、生産、(物流)、品質管理について事業内容を簡単に解説します。

【研究】
F₁品種を軸に、色、形、サイズ、そしておいしさや美しさに優れる収穫物の均一量産を実現させることで花と野菜の商品価値を高めることが目的。

近年では耐病性育種の研究開発も進めており、遺伝子分析や組織培養といった技術を活用することでより効率的な品種改良を進めている。

【生産】
実験室単位で量産に成功したF₁品種を実際に安定流通可能なレベルまで生産量を増やすことが目的。

生産量にムラが出ないように緻密な管理が必要な事業である。

【品質管理】
※サカタのタネHPから一部抜粋。

品質管理部では、ISTA(※)+独自の検査技術を用いて、種子の異物混入検査、種子の発芽率・健全苗率検査、種子の遺伝的・物理的純度検査、種子の病理検定を行っています。この品質検査結果をもとに、「サカタのタネ 総合品質基準(Quality Standard)」に照らした品質評価を行ない、お客さまに安心して使っていただける高品質の種子をお届けします。

(※)ISTA:国際種子検査協会(International Seed Testing Association)。国際的な検査方法などを定める機関で、当社の品質検査はISTAの国際基準にのっとって実施されます。当社は日本の民間企業で初めて、ISTA承認検査所の認証を取得しました。

日本の民間企業で初めて、ISTA承認検査所の認証を取得”したことは覚えておくべきポイントだね。

育苗会社として、商品の品質管理は会社の評判を左右する最も大切な部分。

このような会社のこだわりを理解することは企業分析で大切なことの一つだよ!

まとめ

今回の記事では、「サカタのタネの企業研究」についてまとめてみました!

会社自体は増益傾向を維持しており、海外事業も積極的に行っていることから先行きが明るい優良企業であると判断できます。

一方で、得られた収益の大半を設備投資や事業に再投資する印象が強く、事業規模の割に給与が低めであるとも感じます。

「現在育苗関係の研究室に所属しており、種子を通じて社会貢献を行う」

といった認識の方が向いている会社です!

コメント