【技術士補】令和2年度専門試験/上下水道分野の回答と解説(16~25まで)【技術士一次試験】

02-03-02技術士補
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仕事で技術士補が必要となったため、備忘録的に過去問の解き方を残しておきます。


技術士一次試験の過去問題は公益社団法人のHPからDL可能です!

あくまでもイチ受験者が独学で解説しています。回答の導き方が間違っている可能性があるので参考程度にしてください。
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回答を見る前に確認してほしいこと

上下水道分野の試験の出題範囲は、そのほとんどが厚生労働省が作成する水道設計指針に基づいて作成されています。

そのため、本開設でも正誤問題の判定の基準を水道設計指針に基づいて判断しています。

上下水道分野を勉強するにあたって非常に重要な情報が詰まった資料ですので、ぜひDLしておきましょう。

下記のURLリンクからアクセス可能です。

水道施設設計指針(2012)1,2,3,8
水道施設設計指針(2012)4,6,7,9

Ⅲー16

水道施設設計指針(2012)1,2,3,8 p121を参照。


よって正解は②

Ⅲー17

気温が下がる冬季には、一般的にスラッジの脱水性が良くなる。

赤字部分が間違い。自然乾燥による脱水の場合、気温が高い夏季の方が脱水性が良くなる。

よって正解は④

Ⅲー18

誤 ヘキサメチレンジアミン
正 ヘキサメチレンテトラミン(以下「HMT」)

HMTは塩素と反応してホルムアルデヒドを生成する。詳しくは下記報告書(厚生労働省作成)を参照。

平成 24 年 5 月に発生した利根川水系における水質事故

よって正解は③

Ⅲー19

計画区域内の計画降雨は、事業の連続性等を考慮し、同一のものを設定することを原則とする。

赤字部分が間違い。計画降雨(整備目標)は次のように定義されている。

雨水排除計画(施設計画)で採用する確率年は、5~10 年を標準とする。必要に応じて、地域の実状や費用対効果を勘案した確率年を設定することができる。

計画規模を超える局地的な大雨に対する新たな雨水管理計画策定に係る調査検討会新たな雨水管理計画策定手法の論点集(案)Ver.1.0


引用にある通り、計画降雨は計画区域内の特徴に合わせて自治体ごとに異なる値を設定可能。

よって正解は②

Ⅲー20

合流式下水道を採用している地区では、汚水の処理を行うべき区域と、雨水による浸水の防除を図るべき区域は同一に定める

赤字部分が間違い。汚水の処理を行うべき区域は民家やマンション、オフィス街といった人口が密集する区域である一方、雨水による浸水の防除は台風等で浸水しやすい低地である。

よって正解は③

Ⅲー21

分流式の汚水管きょは小口径であることが多いため、合流式と比べて管きょの勾配が緩くなり埋設深が浅くなる場合がある。

赤字部分が間違い。排水管の設置基準を見るとわかる通り、管径が小さくなるほど勾配は大きくなる。

排水人口(人)管径(mm)勾配
150未満100以上100分の2以上
150以上 300未満125以上100分の1.7以上
300以上 500未満150以上100分の1.5以上
500以上200以上100分の1.2以上

よって正解は⑤

Ⅲー22

雨水貯留施設に貯留した雨水は、その有効利用のためできるだけ長期間滞留しておくことが望ましい。

赤字部分が間違い。雨水貯留施設の基本的な役割は下記の引用の通りである。

一つは「雨水貯留施設」で、地表や地下に雨水を貯留し、時間差をつけて下水道や河川に放流させ雨水流出のピーク量を減ずるものです。表面貯留は、駐車場やグランドなどの空地を利用して一時的に雨水を貯め降雨終了後放流するものです。地下貯留は、建築物や駐車場の地下にコンクリートやプラスチックを用いて貯留槽を作るものです。

https://www.cr-net.co.jp/topics/society/52/


よって正解は⑤

ただし、下水道施設における雨水(あまみず)利用に関する事例集にもある通り、必ずしも貯留した雨水は下水道や河川に放流されるわけではないことに注意。

それを踏まえると、この問題は雨水を長期間滞留することで水質悪化が起こり、貯留水の再利用が困難になることを指摘したいのかもしれない。

Ⅲー23

BOD容積負荷〔kg/m3・日〕=C×Q/V×1/1000

    C :曝気槽流入のBOD濃度(mg/L)
    Q :曝気槽流入水量(m3/日)
    V :曝気槽容量(m3)

計算すると0.3 [kgBOD/(m^3・d)]

よって正解は②

Ⅲー24

MLSS濃度=(流入水量×反応タンク流入BOD+返送汚泥量×返送汚泥濃度)/(流入下水量+返送汚泥量)

今回の問題では反応タンク流入BOD=0であるため、

0.25*8000/(1+1.25)-1600

よって正解は③

Ⅲー25

高度処理オキシデーションディッチ法は窒素及びりん除去を行う下水処理方法である。

赤字部分が間違い。高度処理とは好気と無酸素を工程に組み入れて窒素除去を行うことであり、りん除去回収施設等と組み合わせなければりん除去はできない

【用語の説明】
ASRT:好気条件下固形物滞留時間(Aerobic Solids Retention Time)。ASRT=1日における好気運転時間/24時間×SRT。硝化反応の予測に用いる。

よって正解は⑤

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