【高校生必見】失敗しない理系学部の選択方法【興味がない場合の対策も紹介】

高校生
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こんにちは!2020年に国立理系大学院を修了したふくろう博士(@college_blog01)と申します。

近年の大学進学率は50%を超え、高校生の二人に一人は大学に進学する時代になりました。

大学に進学する理由は人それぞれであり、

「より労働条件の良い大企業に就職するため」

「大学院に進学して、いずれは研究者になるため」

「家族や友人、教師などの周りの人間から進学を勧められたため」

など人によって様々でしょう。

また、

「特に興味のある学部はないけど、文系学部だと就職に不安があるから理系志望」

という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回の記事では目的をもって大学進学をする人からなんとなく進学を考えている人まで幅広く参考となる【大学・学部の賢い選び方】について解説していきます。

本記事のまとめ

  • 学部選択を後悔している大学生は約40%と案外多い
  • 自分にとって興味のある学部が社会から必要とされているか意識しよう!
  • とにかく楽して理系学部を卒業したいなら○○学部がオススメ!
  • 研究室単位で大学を選ぶことはあまりオススメ出来ない
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最適な大学・学部選ぶ基準

旺文社教育情報センターが集計したデータによると、平成29年度時点で日本の大学数は764大学2,307学部5,146学科あります。これだけ大学があると、自分にとって最適な大学を選ぶことはとても大変です。

実際の所、多くの高校生は大学や学部を選ぶ基準を学力と大学ブランドで選びがちです。

「○○大学の情報学部は偏差値55だけど、工学部だと50だから工学部に進学しようかな」

と考えて、なんとなく大学・学部を選択すると入学後に後悔してしまうかもしれません。

実際に、マイナビの調査では約4割の大学生が学部選択に後悔しているというデータも存在します。

そこで、私がオススメする後悔しない学部選択の方法を4つ解説してみました。

大学入学後のことなんてあんまり実感がわかないなぁ。

なんで学部選択に後悔している人がこんなにも多いんだろう?

よくある理由としては、

① 学部の内容が苦痛なレベルでつまらないと感じるため

② 他の学部が魅力的に感じるため

③ 就職活動時に圧倒的な差を見せつけられるため

④  将来学んだ内容が役に立たないと感じるため

大学生活は4年間(6年間)も続くから、一度自分に合わないと感じると本当に大変だよ。

自分が興味のある分野から選ぶ

当然ですが、自分に興味がある分野が学べる大学・学部に進学することが最も重要です。

多くの大学では必修科目と呼ばれる、「この授業を取らないと大学卒業を認めない科目」が存在します。必修科目の単位が取れなかった場合、大学によってはその時点で留年が確定してしまいます。

このような必修科目は大学で取得する単位の過半数を占めるため、自分が少しでも興味が持てる学部でないと苦痛に感じます。大学生にとって単位の取得数は死活問題です。

少しでも自分にとって興味を感じる大学の学部に入学し、興味関心をもって大学生活を過ごすことを目指しましょう!

社会から必要とされている分野から選ぶ

いくら自分が興味のある分野を学びたいと考えていても、その学問が社会にとって必要とされているかどうかは気にする必要があります。

上の図は、文部科学省が発表している「学校基本調査(平成30年度速報)」から算出した”各学部が専門職に就職した人の割合”をまとめたものです。このグラフが100%に近いほど、その学部で学んだ専門分野が社会に必要とされていることを示しています。

保健・工学系が高い専門就職率を示しているのに対し、理学・農学分野は低い傾向にああることが分かるかと思います。

工学部の場合は各種メーカーの理系総合職、保健(医・薬・看護学部)の場合は病院や薬局に就職し、専門性を生かした仕事を行いやすいということですね。

これらの仕事は今後も社会に必要とされ続けるため、比較的安定的なキャリアプランを計画しやすい学部になります。

一方で、理学・農学分野の専門就職率は40~50%と少なく、実学系の学部と比較して低い様子が分かります。

理学・農学分野といっても対象領域は幅広いのですが、いったいどの学科が足を引っ張っているのでしょうか?

この疑問を解決するヒントは文部科学省のデータにありました。

次のデータは令和元年度における大学・大学院における専門別の研究者数を示しています。

データから、理学・農学・工学分野の研究者がある程度均等に分布していることが分かります。

参考:日本の大学等の専門別研究本務者数の推移(自然科学)

ここで注目してもらいたいのは生物(11%)数学・物理(16%)の分野。

どちらも大学ではメジャーな分野であり、ほとんどの大学が学部を開設しています。

次に、日本企業における専門別研究者割合を見ていきます。

先ほどのデータはポスドクや博士課程の学生を含めた大学所属の研究者数ですが、今度のデータは民間企業のデータとなります。

参考:日本の企業の専門別研究者数割合

データから、生物(1%)と数学・物理(3%)の研究者が少数派であることが理解できます。

基礎科学に分類される学問は、民間企業の研究職は非常に需要が少ないのです!

これらの学部に進学する場合は、就職時に専門と全く関係ない分野や文系就職を視野に入れる必要があるでしょう。

就職活動時に理系学生としてのアドバンテージを得たい場合、工学や医学・薬学・情報科学といった実学重視の学部を選択することをオススメします!

自分の理想の将来像から選ぶ

大学で特にやりたいことが見つからない人は、自分の理想の将来像から逆算してみるのも一つの手です。

ここで言う理想像とは、「どんな職種で、どの地域に住んで、どれくらいの年収で働いていきたいか」ということです。

あなたがなりたい職業や職種はありますか?
 
あなたは将来的に日本のどの地域で働きたいと考えていますか?
 
30歳になったら時の年収はどれくらいを目安にしたいですか?

これらの条件に強いこだわりがある場合、マイナビやリクナビといった新卒求人サイトから自分の条件にあう会社を探してみましょう。その会社が公表する”過去の採用大学一覧”という部分を分析することで、どこの大学に入学するべきかが見えてくると思います。

最初にゴールを定めて、そこに至るための道筋という目線で大学を探すのも有効です。

日系企業の場合、総合職で採用された理系学生は高い確率で地方工場に配属されます。

どうしても東京で働きたいという人は、文系就職を目指すかIT関連の企業を受ける必要があるよ。

実家の経済状態から選ぶ

大学入学から卒業までに必要な学費や生活費を合計すると、

大学四年間でかかる費用
国公立大学:650万円程度
私立大学(文系):880万円程度
私立大学(理系):1020万円程度
※いずれも一人暮らしを想定

というシミュレーション結果があります。

私立理系大学に四年間一人暮らしをする場合では、1000万円を超える計算になります。

あなたの家庭では、私立理系大学の学費や生活コストの高さを賄える貯蓄はありますか?

両親が学費や生活費に関する正しい知識がない場合、思わぬトラブルに発展しかねません。

最悪の場合、受験後のタイミングで進学を諦めるよう説得されることも・・・

実家の経済状況によっては自然と受けられる大学が限られることになるため、限られた選択肢の中から自分にとって最適な大学を選びましょう!

楽して卒業できる大学・学部から選ぶ

これまでに紹介した条件でも大学を絞れなかった場合、最終手段として楽して卒業できる大学・学部を選ぶという選択肢があります。

遊んで卒業できる学部はほとんどが文系に分類されますが、一部理系学部でも楽して卒業できる学部があります。

それは、「文理融合学部」と表現される学部です。

具体的には、大学の学部HPで「文系学部と理系学部の価値観の融合」を目標に掲げているところ全般です。(大抵情報系か農業系学科の一部に隠れて存在してます)

これらの学部は、入学後文系の授業と理系の授業を自由に選ぶことができるのですが、ほとんどの大学では難しい理系科目の授業は選択科目に設定されています。つまり、簡単に単位を取得できる文系科目を取るだけで卒業できるのです。

そして、卒業時には「○○大学の理系大学生」という肩書ができるため、楽して卒業できる上に就職も理系ブランドを使うことができます。

「就職のことを考えて理系の大学に進学したいけど、特に興味のある分野がない」という学生は、分離融合をテーマにした学部に進学することをおすすめします!

こんな大学・学部への進学はNG!

ここまでの内容では、大学・学部の賢い選び方について解説してみました。役に立った内容もあれば、そうでない内容もあったかもしれません。また、他のサイトでも得られるようなありきたりな内容も含まれていました。

一方で、ここから解説する内容は”大学選びをする際に行いがちなNG行為”です。

こちらの方がより実践的な内容となっているので、参考にしてみてください!

「○○で有名な△△先生のいる研究室」で選ぶ

Yahoo知恵袋のサイトで見かけるベストアンサーには、

「○○学で有名な△△先生がいる◇◇大学がオススメです」
といった内容を見かけることがあります。

一見正しく感じる意見ですが、このような選び方で大学を選ぶことは絶対にやめましょう。

  • 先生が学会や講演会等で忙しく、基本研究室にいない場合がほとんど
  • 研究室に配属される段階でその大学にいる保証がない(定年退職・他大学の引き抜き)
  • 研究室選択の際、倍率が高く配属されない可能性がある
  • 研究者としての実力と教育者としての実力に相関関係はない
  • 大学入学後に学問に対する興味関心が変化する場合がある
  • 専門分野を研究することと、よい就職先を得られるかは全くの別問題

思いつく限りでこれだけの不安・不確定要素があります。

その分野のトップに位置する研究者もとで学ぶ価値は大いにありますが、学部からそれを意識する必要は全くありません。修士課程に進学する段階で十分間に合うので、このような情報に惑わされないようにしましょう。

大学教授は学生を『博士課程に進学する奴』と『それ以外の奴』で区別している節があるよ。

大学教授からしても、修士課程で社会に出る学生に懇切丁寧に指導するメリットが薄いからね。
(どの学生にも分け隔てなく手厚い指導を行う教授も沢山いらっしゃるからね!)

大学ランキング・偏差値だけを参考にして選ぶ

毎年のように「世界大学ランキング」や「河合塾偏差値ランキング」といった情報が更新され、それらの順位で大学の優劣を決める人が一定数存在します。

確かに、日本を代表する東京大学と地方国立大学を比較すれば、学生の質や研究のレベルに差があることは明らかです。

しかしながら、

「九州大学と北海道大学はどちらが優秀ですか?」
「島根大学vs秋田大学」
「世界大学ランキングで上位に位置する会津大学が公立大最強!」

といった話題で盛り上がることに何の意味もありません。

これらの指標は「大学そのものの入試難易度や国際的価値」を示しているものであり、「その大学の卒業生が全員優秀である」ことを保証する指標ではないのです。

多くの企業の人事部にとって、採用時に大学・偏差値のランキングは意識していません。その企業が定めた「学歴フィルター」上の学生を機械的に面接していくだけです。

このようなネット上のデマに流されず、自分の芯となる部分を大切に選択しましょう!

まとめ

今回の記事では、大学・学部選択を迷っている高校生に向けて元大学院生がアドバイスをしてみました。

大学・学部選択は人生において訪れる大きな分岐点です。

私の場合は農学部に進学しましたが、もう一つの候補であった水産学部に進学していた場合の未来は今とずっと違ったものになっていたでしょう。

大学選択のアドバイスを長々と紹介しましたが、

最終的に自分の意志で判断し、決断を下すことが最も重要です。

周りからのアドバイスに耳を傾けるは大切ですが、最後は自分の意志で進学しましょう!

コメント

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