こんにちは。ふくろう博士(college_blog)と申します。
この記事を読んでいただいている皆様は普段どの程度本を読んでいらっしゃいますか?
第55回学生生活実態調査によると、2019年度における読書時間が0分の大学生は約50%と非常に多いことが分かります。

日本の教育では「朝の読書習慣」といった強制的に読書を行う行事が存在しますが、そもそも何故読書することが大切であるかは教師達もよく分かっていなかったのではないかと今では思います。
”本を読む意味”は人によってさまざまな解釈があると思われますが、私の場合は
- 今の自分にはない新しい価値観や考え方に触れることができる
- 自分自身の視野や興味関心を広げることができる
- その分野で一流の人間の教えを間接的に受けることができる
- 著者の人生を手軽に追体験することができる
これらのメリットが得られると考えています。
しかし、一つの良書に巡り合うためにはたくさんの平凡な本や悪書を読む必要があります。
そこで、今回のシリーズでは私がその本を読んだ結果
「この本は人生の為になったなぁ」
と感じた書籍を厳選して紹介していきたいと思います!
買って後悔しない良書を厳選して紹介していくため、この記事を読んで少しでも興味が湧いたら実際に購入してみてほしいです。
書籍の紹介
今回紹介する書籍は「弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉」という1冊。
著者の鈴木颯人さんは様々な分野の競技選手をメンタル面からサポートする「スポーツメンタルコーチ」という仕事をされています。
世間一般で聞くコーチの印象としては、
「もっと頑張れ」
「限界まで自分を追い込めばいい結果が出せる」
といった、どちらかというと選手を限界まで追い込むことで結果を出させるといったイメージが強いかと思われます。
しかし、この書籍ではどんなに優秀なアスリートでも一生ポジティブでいつづけられる人などいないという考えのもとで、ネガティブな状態を抜け出す方法について解説しています。
著者の鈴木颯人さんは
- 高校時代は球児として挫折
- 社会人時代に多忙によってうつ病を発症
- 東日本大震災に被災する
といった様々などん底を経験した方でもあり、その原体験がメンタルアスリートとしての活躍の原動力となっています。
本書では一流と呼ばれるアスリートの言葉から、その人独自の成功に至る哲学について解説をしています。
本書では様々なアスリートの方々の言葉について解説していますが、私が特に印象に残った言葉を少しだけ紹介させていただきたいと思います。
室伏広治さんの言葉
言わずと知れたハンマー投げ選手であり、現在では東京医科歯科大学で教授を務めている室伏広治さん。
ハンマー投げでアジア人史上初の金メダルを受賞する傍ら、体育学で博士号を取得する文武両道を兼ね備えた完璧超人ですが、そんな彼は次のような言葉を残しています。
弱い負荷しか体験したことのない人間は、強い負荷に耐えられない。「負」に対する免疫を作るためにはどん底を恐れてはいけない。いやむしろどん底をともにすべきだ。(室伏広治)
引用:弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉
多くの人にとって、どん底とは経験したくないものです。
誰しもが一部の成功者の輝かしい業績に目を奪われてしまい、その人が成功に至るまでに行った努力や挫折は一般の目には入りません。
室伏さんがこのような言葉を残した背景には、私のような一般人が想像もつかないような苦悩や挫折があったからだと思います。
このようなどん底から這い上がるためには「ポジティブシンキング」が重要ですが、たとえ一流選手であっても最初からできるわけではありません。
著者の考えでは、一度”どん底”を味わうことによって一流の選手に必要な「ポジティブシンキング」を体得することができると解説しています。
今までの私は
「とにかく失敗だけは避けないと」
といったメンタルで日々を過ごしていたため、この考え方に強く共感しました。
どん底を味わえない人生は自己成長の機会がない平坦な人生となってしまうでしょう。
今回の読書によってこの事実を強く認識することが出来ました。
まとめ
今回の記事では
「弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉――スポーツメンタルコーチが教える“逆境”の乗り越え方」
こちらの書籍の紹介をさせていただきました。
今回は室伏広治氏の内容を引用させていただきましたが、他にも様々な一流アスリートの言葉とその解説が載せられています。
「あんなに自信満々でプレーしている人がこんな気持ちでプレーしていたのか」
「テレビではほんわかしているけど、協議に対する情熱が凄まじいな」
といった、その人に対するイメージが変わるような内容も多数含まれており読み物としても面白い一冊です!
書籍代金以上の価値がこの本には詰まっているので、この書評から興味を持った方は是非購入をお願い致します。
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