自分の専攻と異なる業界を積極的に受けるべき理由を解説

サムネ就職活動
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学生くん
学生くん

◆研究室で興味のあった分野に進んでみたけど、専攻とマッチした就職先が見つからない!

◆研究室で学んだこととは違う業界に興味が出てきた!

◆研究室で研究を始めてみたけど、思っていたものとは違ったから新しい可能性を開拓したい!

今回の記事では上記のような就活生の疑問にお答えしたいと思います。

特に、生物系・バイオ系の研究室に在籍している方は参考にして頂けたら嬉しいです。

本記事のまとめ

  • 日本の新卒採用はポテンシャル採用であり、学部 + (修士) で学んだ内容はあまり重要視されない
  • 自分に向いてること・他人より少しでも優れていることから仕事を探してみよう
  • 大学の4年間 (6年間) で学んだことは重要だけど、40年以上続く人生のほんの一部にすぎない
  • 新卒採用は人生で一度きりなので、しっかりと自己分析して自分に合った企業に就職しよう!

こんにちは。修士課程を修了後、企業で研究を行っているふくろう博士(@college_blog01)と申します。

理系学生が就活を始める際、多くの場合は自分の専攻内容が生かせる業界を中心にエントリーをしていくと思います。



業界・業種によっては募集人数の数十倍~数百倍の倍率を突破しなければならず、世間的に高学歴な大学院生でも苦戦を強いられます。

私は農学系の大学院で就活を行っていましたが、私よりも優秀な同期の院生が大手製薬・食品企業の研究職を志望したが内定を得られず、就活失敗に陥るケースを多く見かけました。

今回の記事では大学の専攻が就活ではあまり重要視されない理由と、企業の採用選考で気を付けるべきことについて解説していきます!

大学時代に学んだ内容だけで企業を選ぼうとするのは視野が狭い選択だよ。
今回の記事を参考に、他業種にも目を向けるようにしよう。

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研究テーマとは異なる志望企業・業界を受けるべき理由

専門分野以外の知識を持つ学生が求められるため

企業側が理系大学生に求める資質とは何でしょうか。

ベネッセが発表した『学生の実態と社会で求められる力のギャップ』が興味深かったため紹介します。(上図)

学生が「TOEIC・業界に対する専門試験・PCスキル」といった専門知識の取得を重視するのに対し、企業側は「主体性・コミュニケーション力・粘り強さ」といったその人自身の資質を重視することを示しています。

修士課程で就職活動をする場合でも、あなたが専門知識を勉強した時間はたったの三年程度です。

一方で、その企業に勤めている研究員は数年から十数年もの間ずっとその分野のキャリアを積んでいます。

社内には既にその分野のスペシャリストが存在するため、その分野を専攻した学生が必要とされているわけではないのです。

それでは、近年の企業は学生に対して何を求めているのでしょうか?

キーワードとなる単語が”ダイバーシティ”です。

ダイバーシティとは、多様性を意味します。それぞれの性質の違いは人種や性別、年齢や国籍、身体的特徴(身体障害者も含む)だけではありません。生活環境、バックグラウンド、宗教、生き方や価値観、性格や嗜好なども含まれます。また、働く条件についての違いが存在すること(雇用形態、働く時間や場所の違い)も多様性となります。

引用:ダイバーシティマネジメントのメリット。日本企業の現状や導入する際の注意


企業としては、社内にたくさんいる専門分野のスペシャリストだけでなく、他分野の教養を持つ学生が魅力的に映ります。

そのため、今まででは採用されなかった”専門分野以外の知識を持つ学生”ほど企業から内定を貰いやすいといえます。

世間ではTOEICの点数や資格の有無が重要とされているけど、アンケート結果では主体性やコミュニケーション能力が上位にランクインしているね!

企業側は修士課程の学生も含めて『ポテンシャル採用』を行っている証拠だね。
ダイバーシティが重要視される現代では、専攻が違うことは強みに変わるよ。

採用時点で配属先は決まっていない

入社後に分かったことなのですが、自分の専攻とは関係のない部署に配属される可能性は案外高いです。

私のサークルの先輩は、研究室で酵母の研究をしていたのに企業のIT対策に関する部署に配属されたそうです。

また、別の先輩は理系総合職として採用されたのにも関わらず、最初の三年間は営業部へ配属されました。

これは大企業に顕著なのですが、日本の企業は部署異動が文化として定着しています。

たとえ面接で研究職を前提とした採用されたとしても、研究職に配属されない可能性もあるのです。

このことからもわかるように、企業からしたらあなたの専門分野への知識はそれほど重要視されません。

そのため、研究内容が違う場合でも志望動機さえ納得がいくものであれば十分に内定を得られます。

入社後の新卒離職率の原因であり、世間からは『配属ガチャ』と表現されています。
離職理由の一因ではありますが、就活採用では専門外の学生を獲得しやすいメリットと捉えることもできます。

面接官は研究内容を正しく理解できない

理系総合職として採用される場合、多くの企業が「技術面接」を行います。

技術面接では大学や大学院での研究についての質問を技術職員が行います。

企業によってはホワイトボードやパワーポイントを用いてプレゼンを行う場合もあり、十分な準備が必要な面接です。

しかし、技術職員は研究内容を正確に短期間で理解するわけではありません。

一人当たり十分程度の技術面接では、学生の研究内容を正確にする十分な時間がありません。

・研究室ではどのようなことを研究していたか?
・その研究を行う意義は何か?
・実験結果に対してどのようなアプローチをしたか?
・なぜその研究テーマを選んだのか?

面接時間にもよりますが、このような表面的な部分を探るだけで終わってしまいます。

技術面接と聞くと恐ろしく感じるかもしれませんが、あなたが研究に対して主体的に取り組んでいるかを見られているだけです。

技術面接は研究室で指導教員から言われたことだけを行っている学生をはじく面接なので、研究テーマが面接で悪影響を与えることはないと理解し面接に臨みましょう。

毎年技術面接を担当する研究所の所長曰く、「ラボのボスから押し付けられた研究テーマをこなすだけの奴はプレゼン発表ですぐわかる」そうです。

技術面接の場合も、『主体的に研究しているか』が大切なんですね!

企業の選考を進める際に大切なこと

研究テーマは企業にとってあまり重要視されない理由について解説しました。

次に、実際に専攻と異なる企業の採用試験を受けるうえで重要なことについて紹介していきます。

自分の強みを認識する

企業の得意分野との関係が薄い専攻内容は内定を得るための強力な武器になります。

近年、企業はダイバーシティを重要視するようになり、自社に存在しないスペシャリストの採用に積極的になっています。

金融業界では、世界的にIT企業が参入をしていることをご存知でしょうか?

現在では大手銀行はIT企業をはじめとする他業種からの優秀な人材の中途での引き抜きが進んでいます。

また、近年新卒採用においても初任給が高い企業もIT業界を中心に増えています。

このように、現在は自分の強みを一つ磨くだけで就職先の量・質ともに向上する時代です。

他人に伝える力を身につけること

せっかくの専門知識も、相手に伝わらなければ意味がありません。

特に、一次面接など文系出身の面接官に自分の強みを伝えることはとても困難です。

応用系の研究であれば説明が簡単ですが、基礎研究の分野になるほど説明は大変です。

特に、物理学や情報科学といった分野では基礎用語すら伝わらない場合が多く、自分の持つスキルの有用性が表現しにくくなります。

このような事態を防ぐためには、あなたが説明上手であることが必須です。

面接官の理解力のなさを嘆くことは簡単ですが、結局のところ損をするのは自分自身になります。

自分の考えや思ったことを正確に相手に伝えるためには勉強が必要ですが、多くの学生はその能力が十分に備わっていません。

相手に自分の考えを伝えるスキルは面接活動だけでなく、あなたの今後の人生をも変える力を秘めています。

相手の立場になって、分かりやすい言葉で話す技術は一生ものの財産となります。

就職活動を機に習得してみよう!

幅広い視野で社会を観察してみよう

今回の記事では自分の専攻と異なる企業や業界に進むメリット、及び選考過程で気を付けるべきポイントについてまとめてみました。

ポイントとしては、狭い視野で社会を判断しないことです。

大学の研究室に配属されてしまうと、どうしても研究主体の生活を送ることになります。

その結果、世間一般のニュースや世界の情勢といった社会人として知っておくべき知識が欠落しやすいです。

このように、研究室主体の生活は視野を狭め、自分の可能性を自分自身で狭める結果になってしまいます。

能力は優秀なのに、大手食品企業の研究職しかエントリーせず全滅する人などはその典型です。

自分の強みを再認識し、世間一般に広い関心を持つことで新たな選択肢が生まれます!

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