【体験談】放置型研究室には所属するな【ブラックな実態を解説】

放置型研究室には所属するな研究室
スポンサーリンク

今回の記事では、放置型研究室に所属するデメリットについて実体験を基に解説していきたいと思います。

本記事のまとめ

  • 放置型研究室とは『適切な指導を放棄し、学生に過度な自主性を求める研究室』のこと
  • 放置型研究室に所属することは20代の貴重な数年間を無駄にする行為
  • 孤独感に耐えられず、留年や中退といったリスクが高まる
  • 就職活動を通じて得られた内定が取り消される可能性もある

今回は私が3年間所属していた「放置系研究室」の実情について紹介します。

多くの場合、ブラック研究室は「 激務過ぎて健康な生活を送れない研究室 」という意味で使われますが、一見楽そうに見える放置系研究室こそ大学内で一番中退率が高い傾向にあります!

この記事を読んでブラック研究室に苦しむ学生が一人でも減ることを祈っています。

スポンサーリンク

放置系研究室の定義

放置系研究室の定義として、

「指導教員の義務であるはずの学生への適切な指導を放棄し、学生に対して適切な自主性の範疇を超える責任を課す研究室」です。

学生側も大学4年生の段階で二十歳を超えた大人としてみなされるため最低限の自主性は必要です。

しかし、放置系研究室では学生の自主性という一見当たり前な概念を過大解釈し、本来必要である適切な指導を怠りながら研究成果だけ求めるという事態が発生します。

このような環境では多くの学生が心身ともに疲弊し、気が付いたら先輩や同期が中退していく・・・といった現象が起こりやすいです。

確かに、大学生活の数年間を無駄に過ごすストレスは計り知れないね。

次の章では、放置系研究室に所属するデメリットについて紹介するね。

放置系研究室のデメリット

放置系研究室に所属するデメリットとして、

  • 大学院生として必要な知識量が身につかない
  • 毎日漠然とした不安に付きまとわれる
  • 留年や中退といったリスクが高まる
  • 心を病んで研究室に来なくなる

これらが挙げられます。

これらの理由について解説していきます。

考察力が身につかない

理系学生にとって、研究室で得られる経験はとても貴重なものです。

研究室で受けられる意義・価値は大きく分けて次の5つがあります。

研究室にある研究成果・技術・ノウハウ・設備といった蓄積を利用でき

研究室の教員から密に教育を受けられる

研究室に関係する人たちとのつながりができる

研究成果を出すまでのプロセス(過程)を経験・体験できる

興味のある分野の研究ができる

引用:研究室の5つの意義・価値~失敗しない研究室選び~

放置系研究室の場合では、これらのうちの②~⑤番の恩恵が受けられなくなります。

研究室に配属された当時のすべての学生は研究初心者であり、指導教員や研究室の先輩に間違いを指摘してもらうことで少しずつ正しい知識を蓄えていきます。

また、論文やポスター資料、口頭発表用の資料は何度も先輩に見てもらい、結果をフィードバックを受ける過程が成長するために不可欠です。

しかしながら、放置系研究室ではこのような成長の機会を完全に消失してしまいます。

その結果として、

  • その学問分野の学生が当然知っているはずの知識が身につかない
  • プレゼンテーション能力や論文作成能力が卒業基準に達しない
  • 研究に関する背景知識が不足しており、研究の意義を説明できない
  • 理系学生に求められる『論理的思考』が身につかない

といった事態に直面しやすいです。

このような研究室に在籍することは正直時間の無駄です。

ブラック研究室に所属することは貴重な二十代の数年間を棒に振ることと一緒であると自覚しましょう。

研究成果がほとんどない状態で、強引に学会発表に参加させられた時は結構つらかったなぁ~

研究成果がなくても学会発表に参加する必要があるの?

そのあたりの判断は指導教員次第だね。
指導はしないけど、学会の参加は強制する教員も存在することは覚えておこう。

毎日漠然とした不安に付きまとわれる

放置系研究室では、研究を通じて得られるつながりが極端に薄い傾向が強くなることを説明しました。

特にコアタイムやゼミが不定期な研究室では、ラボメンバーの研究概要すらわからない場合があります。

基本的に学生が担当する研究テーマは新規性があり、かつ短期間で成果が出るよう分野の本筋から外れた「枝葉の部分」になることが多いです。

このような実験テーマは、学問分野どのように社会に役立つか上手にイメージすることができません。

本来であれば、このような疑問や不安は研究室の先輩から適切なアドバイスをもらうことで解消できますが、放置系研究室の場合はそれが期待できません。

結果として、

「このような無価値な(ように見える)研究をして未来があるのか?」

「今の研究テーマのままで卒業できるのだろうか?」

「こんな研究をしている自分を会社は採用してくれるのだろうか?」


といった不安が常に頭の片隅に残ります。

また、順調に研究が進んでいるほかの研究室の友人と自分を比較して、

「あいつはこんなに進捗が進んでいるのに俺は何も進んでない・・・」

「周りの同期は卒論に使えるデータが出たのに、俺だけ何もない・・・」


といった不安が膨れてきます。

研究生活という航海において、指導教員という正確な羅針盤の存在は不可欠です。それがない放置系研究室では指導不足から生じる不安が卒業まで付きまといます。

大学を中退・留年するリスクが高い

学部時代の単位を一度も落とさずに研究室に配属された優秀な学生でも、放置系研究室では中退や留年をする可能性があります。

主な理由として、

① 心を病んで研究室に来なくなる
② 知識・実験不足で卒業論文or修士論文が書けない

の2つが挙げられます。

大学院に在籍した時、同期や先輩が急に研究室に来なくなることがありました。

多くの場合は大学院を退学し、そのまま就職するそうです…

せっかく大学院まで進学したのにもったいなく感じるね。

当事者にとっ研究室はそれだけストレスフルな場所なんだよね。

心を病んで研究室に来なくなる

研究とは孤独との闘いです。

終日誰もいない実験室で一言も発することなく実験することもしばしばあります。

さらに、研究室に配属後は意識して外出しないと研究室と自宅で日常生活の大半を過ごすことになります。

今までは毎週授業で会っていた同じ学科の友人と会う回数も減っていき、所属していたサークル等に通う回数も減っていきます。

学部4年生になって研究室に配属されたばかりの大学生にとって、このような環境は孤独を感じやすくなるのです。

このような精神的に不安定になりやすい環境で日々の不安を感じていると、ある日突然自分の部屋から外に出られなくなる人が出てきます。

実際に私が聞いた話では、研究室に来なくなった大学院生が両親に連れられて精神病院に通院していたとのことです。

特に一人暮らしの場合は、自覚症状が出始めたら手遅れになる可能性が高いですね。

人間というのは社会的なつながりを必要とする生き物であり、放置系研究室ではそのつながりが希薄です。

大学外にストレス発散の場が少ない「真面目で優秀な学生」ほど、放置系研究室では精神を壊しやすいです。

知識・実験不足で卒業論文or修士論文が書けない

当然ですが、研究室にほとんど来ないで卒業しようとする場合も留年や中退をする可能性が高いです。

卒業研究は通常、学部生で1年間、修士の学生には2年間の猶予があります。

しかしながら、就職活動や将来に向けた資格の取得、公務員試験対策の勉強などで予定通りに実験計画が進まない場合が大半を占めます。

普通の研究室の場合、このような事情で研究が遅れた場合も研究室の先輩や指導教員がある程度のサポートをしてくれます。

一方で、ラボメンバー間の繋がりがうすい放置系研究室の場合は自分を助けてくれる存在がいません。

見よう見まねでデータをとって卒業論文もどきを書き上げますが、卒業するためには主査である指導教員と副査の先生に研究成果を認めてもらわなければならないのです。

学部で卒業する場合は大学側が何とかしてくれる場合もありますが、修士では最低限の修了基準が存在します。

研究室の立場として、

「 何の結果も出せなかったけど、就職先はあるので卒業させてください 」

という理由では卒業させてもらえません。

修士論文審査会と呼ばれる審査に合格しないと、大学側は修了を認めてくれないのです。

修士論文を大学側が単位として認めない場合、当然ですが留年が確定します。

あなたが頑張って得た内定も、分からないなりに行った実験もすべて無意味になります。

まとめ

外部の人間からは楽そうに見えてしまう放置系研究室ですが、実際はこんなにヤバイです。

私の周りでも多くの人が

研究室に来なくなる→留年する→中退する

という負のスパイラルに陥った話を聞きました。

適当に決めてしまった研究室で後悔してからでは遅いのです!

必ず研究室訪問を行い、多くの人から研究室の評判を聞いてから配属を決めましょう!

コメント

  1. […] […]