【学部生向け】これだけは押さえておきたい実験ノートの書き方【研究室】

学部生向け】これだけは押さえておきたい実験ノートの書き方研究室
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こんにちは。ふくろう博士(college_blog01)と申します。

理系大学生が研究室に配属されて戸惑うことの一つに「実験ノートの書き方」が挙げられます。

基本的には研究室の先輩や指導教員から書き方について直接指導されることで学ぶものではありますが、すべての研究室で一から丁寧に書き方を教えてくれるわけではありません。

人によっては誰からも教わることがなく自己流で書いている方もいるかもしれません。

しかし、実験ノートの役割は

  • 実験を記録する
  • 実験アイデアをまとめる
  • 実験結果を証明する
  • 不正行為を防止する

といった様々な役割を果たします。

2014年にSTAP細胞で一躍話題になった小保方氏の実験ノートが

「陽性かくにん!よかった。」

といった正確性に欠ける文章であったり、落書きのようなイラストだらけであったことからも分かるように実験ノートは研究者としての誠実さを示すものでもあります!

”研究室でしっかりと習ったことがないから”といった理由で放置せず、正しい書き方について学んでいきましょう。

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実験ノートの条件

研究室で実験ノートに関する指示が特にない場合、どのようなノートが使いやすいのでしょうか?

実験ノートに必要とされる要素から逆算して最適なノートを考察します。

サイズ

実験ノートでおススメのサイズはA4判になります。

理由としては、

  • 実験写真をまとめて貼り付けやすい
  • 英語論文を貼り付けられる
  • 紙面が大きくゴチャゴチャしにくい

といったメリットがあるためです。

研究室に配属された直後は英語論文を読む機会が増えると思うので、左側のページに英語論文1枚分を貼り付け、右側に日本語で重要部分を要約をするといった整理方法ができます。

様式

ノートといっても何も書かれていない無地タイプ、横線だけ引いてあるタイプ、方眼上になっているタイプと三種類存在しています。

この中でおススメなのが方眼タイプ!

図や表をフリーハンドできれいに作成することができたり、写真や論文をズレなくはりつけることが出来るためです。

また、一冊の綴じ込み式であることも重要な点です。

ページの差し替えや追加といった不正を防止するといった観点からも、後で順番や枚数を追加しやすいルーズリーフでの管理は避ける必要があります。

以上の点から、研究室の指示など特別な理由がない場合は「コクヨ 研究記録用ノート A4 52枚」をオススメします!

ノートのふちには改ざん防止パターンを印刷しており、ページ番号を記入する枠を設けることで中抜きや改ざんができない仕様になっています。

私の会社の研究開発部でもこのノートを使用しているよ。

将来研究職として就職したい方は以下の章でしっかりと使い方を学んでおこう!

実験ノートを書く際のルール

おすすめの実験ノートが紹介できたところで、最低限の実験ノートの取り方を紹介します。

以下に紹介する最低限のルールを理解していないと第三者に実験の正当性を主張できなくなるうえ、あなたの実験を引き継ぐ後輩に正確な情報を共有することが出来ません。

研究室の先輩や指導教員と研究に関するディスカッションを行う上でも、統一されたルールで書かれた実験ノートがあなたを大いに助けてくれることでしょう。

せっかく行った実験が無駄にならないよう、ルールをしっかりと学んでおきましょう!

準備するもの

・実験ノート

大学院に進学したり、将来研究に携わりたい人は今のうちからコクヨの研究記録用ノートを用いて記録することをオススメしています。

企業の研究室でもこのノートを活用している所が多いため、今のうちに慣れておきましょう。

また、その日最初の実験を行う際は新しいページに書き込むこと!

第三者が実験ノートを見やすくなり、自分自身が情報を整理するうえでも役立ちます。

・ボールペン

不正防止の観点から、記録が消えないボールペンで記入しましょう。

数値を間違えた場合も修正テープ等で直さず、二重線で訂正した後に正しい数値を隣に書く癖をつけてください!

実験前に書くこと

実験を始める前に

  • 実験を行う日付
  • テーマ
  • 目的
  • 実験に必要なもの
  • 実験手順書

を作成することで大まかな流れをつかみます。

同じ実験を2回目以降行う場合は、「○○ページの△△というテーマの実験を行う」といった記載を残すことでその代用とします。

・テーマ

自分がそのときに何の実験を行ったかを振り返るために記載します。

・目的

「何故その実験を行うに至ったか」について自分なりの言葉でまとめます。

”指導教員からこの実験を行うよう指示を受けたため”といった消極的な理由ではなく、自分なりに実験の目的を考えて文章化する力が研究者として重要になっていきます。

・実験に必要なもの

実験に必要な機材や試薬をまとめておきましょう。

研究室に配属したての場合は「どの棚になんの試薬があったか?」といったレベルの事も書いておくと実験当日に焦らなくて済みます。

・実験手順書

基本的に研究室の先輩や指導教員は忙しいため、何度も同じ実験を説明してくれる暇はありません。

そのため、自分で実験手順書を作成する必要があります。

実験手順書はフローチャート形式で書くとスペースが広く見やすくなり、実験手順の改善案を余白にメモしやすいためオススメです。

また、実験手順書は現在形で記載することで実験計画と実験記録と判別しておく癖をつけておきましょう。

実験中に書くこと

実験を開始する際は、日付や天候、室温や気圧といった外的要因も記入する癖をつけておきましょう。

一部の化学実験や生物実験などでは温度や湿度の影響によって収率に変化が現れるものがあります。

また、実験手順のやり忘れを防ぐために事前作成したフロチャートのチェックを欠かさないようにしましょう。

また、実験ノートを書く上で大切な点はその場ですぐに記入を行うことです。

あくまでも実験ノートは実験結果を記録するために存在するものであり、見栄えが悪いからという理由で清書するべきものではありません。

測定データを書き込み、気が付いたことや測定サンプルの些細な変化を記録するのが実験ノートの役割です。

実験中は常に実験ノートを持ち歩き、些細な気づきもノートに書きなぐることが新しい発見に繋がります。

実験終了後に書くこと

実験終了後も実験ノートにまとめることはたくさんあります。

実験終了後に時間が空くと忘れてしまうため、実験当日に必ず以下の内容をまとめておきましょう。

・計算結果をまとめる

計算によって数値化できるデータはその日のうちにまとめておきましょう。

また、導出する際に使用した計算式や途中計算もノートにまとめておきましょう。

・グラフを作成する

グラフや表に出来るデータはその日のうちに作成しておきましょう。

・実験によって得られたデータをまとめる

測定器から印刷されるデータシートやExcelに打ち込まれた測定結果など、実験によって得られたデータ様式は様々です。

これらのデータを別々に保存すると引き継ぎに不便なうえに、紛失等の可能性が高まります。

これらのデータはすべて実験ノートに貼り付けることで一か所にまとめておくようにしましょう。

・実験結果から自分なりの仮説を立てる

実験結果を指導教員や研究室の先輩に報告する前に、自分なりの仮説について考えてみましょう。

自分なりの仮説を考えることで研究者としての実力が大きく向上します。

・アドバイスをメモしておく

自分なりの仮説を考えた後、指導教員のもとに行き結果を報告しましょう。

このとき、得られたアドバイス等は聞き流さずにすべてノートにメモすることが大切です。

その時には意味が分からなかったアドバイスでも、自分なりに調べた後にメモを読むことで理解できることが多くあります。

まとめ

今回の記事では「実験ノートの書き方」についてまとめてみました。

実験ノートの書き方はあまり他人から指導される機会が少ないため、自己流の間違った書き方をしている人が多くいるかと思われます。

場合によっては指導を担当する大学院生も知らない場合もあるかもしれません。

そんな時にはこの記事に書かれている内容を参考にし、正しい実験ノートの書き方をマスターしてください。

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