【倍率2倍未満!】公務員試験における農業土木職のススメ【文系でもOK!】

公務員-サムネ公務員
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昔から就職先の候補として一定の人気がある公務員。

景気の変動を受けずに一定の給料が保証される安定性や、勤続年数によって給料が必ず上がる年功序列型の給与体系、基本的に解雇されない安心感など様々な理由があると思います。

そんな公務員ですが、近年では就活生からの人気が高く、合格率は低い傾向にあります。

地方公務員試験の合格率

大卒程度試験の受験者数:308,431人・合格者数:45,820人(14.8%)

大卒程度試験・・・6.7倍

目指す公務員の難易度・合格率は? 職種別にみる、試験難易度


地方公務員試験(大卒程度)では、平均して7人に1人しか合格できない難関試験であることが分かります。

基本的に行政職はどの都道府県でも倍率が高い難関試験ですが、技術職は全体的に倍率が低いことはご存知でしょうか?

そんな技術職の中でも農業土木職は平均倍率2倍、年によっては1倍台にもなる超穴場分野です。


「農業土木職ってそもそも何をしているの?」

「文系の学部にいたから筆記試験で落ちてしまうのでは?」

「仮に合格したとしても、大学で勉強するレベルの専門知識が必要なのでは?」

といった疑問があると思いますが、結論から言うと文系大学生でも十分に採用されることは可能!

そこで、今回の記事では実際に某県庁で農業土木職のインターンシップを経験し、現役職員から得られた情報を基に公務員試験で農業土木職をお勧めする理由について解説していきます!

筆記試験の一年前から勉強をスタートする必要がある行政職と違って、技術職は三か月程度の学習で十分だよ!

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農業土木職って何をするの?

悩む猫

今回紹介する農業土木職ですが、そもそも何をしている部署なのでしょうか?多くの人にとって馴染みのない職種だと思うので仕事内容と実際の業務についてご紹介します。

山梨県では、HPに農業土木職の業務内容を以下のように紹介しています。

 本県の農業を発展させていくためには、未来を支える多様な担い手の育成や栽培技術・優良品種の開発、販路開拓などの対策と併せ、生産基盤の整備を進める必要があります。

農業土木職はこの生産基盤の整備を一手に担う仕事です。

農地の区画整理をはじめ、かんがい排水施設や農道の改良、暗渠排水、土層改良などの土地改良を総合的に行い、農地の生産性や保全能力を高めるとともに、経営規模の拡大、農地の集団化、農作業の効率化などを図ります。

一方で、集落排水や営農飲雑用水などの施設整備を通じ農村の生活環境の改善も進めており、農業と農村の発展のために幅広い分野で仕事を行なっています。

各職種の紹介(農業土木職)

長々と書かれていますが、「農業をするときに必要な農業用水路やため池を作ったり、小さく仕切られた田んぼや畑を一つにまとめて効率化している」という認識でOKです。

では、農業土木職の職員が一生懸命土を掘って水路やため池を作っているかというとそうではありません。

このような土木工事の企画は土木・農業土木コンサルタントと呼ばれる民間企業に外部委託します。

そして、得られた情報を基に設計し、施工図通りに工事を行うのも同じく民間企業の役割となります。

たまに道路で古くなったアスファルトを新しいものに作り替える工事を目にすることがありますが、それの農業版の設備を専門に工事するようなイメージですね。

当然ですが、コンサルタントの方々は土木工事を行う際に必要な設計や測量技術・土木に関する専門知識が豊富なスペシャリストであり、彼らが実際の工事作業をすべて行います。

つまり、農業土木職の職員が測量技術や土木に関する知識を有する必要はないのです

それでは、職員はいったいどのような仕事をしているのでしょうか?

職員の仕事は上の図にある通り、

  • 予算の年度計画を作成
  • 入札業者を決定する
  • 工事の施工を行う際に地元農家に対して説明会を行う
  • 予算管理や関係各社との調整を行う
  • 現地調査や施工を視察する
  • 民間企業からの提出書類の確認・保存

が主になります。

すなわち、工事現場等に視察に行くこともあるけど、一年のうち大部分は予算管理や書類チェックなどのデスクワークをしているのです。

公務員の農業土木職は大学で専門を学んでいなくてもOK!
 →行政職と同様にデスクワークが業務の大半を占めるため

実際の業務内容は書類作成が大半だから、文系学生でも問題なく仕事をすることができるという訳!

農業土木職をお勧めする理由

農業土木職の仕事内容が分かったところで、実際に農業土木職をオススメする理由について紹介していきます。

倍率が低い

何と言っても倍率がとにかく低い

令和元年度の各都道府県の農業土木職の倍率をまとめてみるとこんな感じ。

県庁北海道福島茨城千葉山梨岐阜静岡愛知大阪岡山山口香川福岡長崎宮崎鹿児島沖縄
倍率2.01.34.01.32.31.61.82.33.31.81.01.02.52.01.51.215


農業土木職は【 総合土木 】とひとまとめにされている県が多いため、すべての都道府県で募集しているわけでないことに注意。

令和元年度の募集要項では、上記17道府県が募集をしていました。

この倍率は 一次試験受験者を最終合格者で割った値となっています。

これを見て皆さんはどう感じましたか?山口県や香川県などでは一次試験を受けた人全員が合格している状態です。

ほかの県でも倍率2倍未満の県が過半数を超えていることが分かります。

このように、農業土木職は公務員試験のなかでも最も倍率が低い試験のうちの一つです。

とにかく公務員になりたい!
という方にはオススメの区分です!

地方公務員だけでなく、国家公務員一般職(農業農村工学)の区分も同様に低倍率だよ。
近年では受験者が減少傾向にあるから、今後も倍率は低いことが予想されるよ。

受験者の平均レベルが低い

このように、受験する県さえ選べば夢の倍率1倍もあり得る農業土木ですが、ライバルとなる受験者層はどの程度のレベルなのか気になると思います。

結論から言うと、ほとんどの学生は十分な公務員対策をしていません。

後述の『理系大学院生は研究室が忙しい問題』に直面するためです。

そのため、ほんの少し周りよりも努力することで合格率は急上昇します。

理系学生は卒論・修論が忙しい

基本的にライバルとなる農学部や工学部の学生は、ほぼすべての大学で卒業要件に卒業研究が義務付けられています。

卒業研究は提出期限前日に徹夜で提出することもできるレポートとは異なり、先行研究を自分で調べ、手間や時間がかかる実験を複数回行い、教授に見られるプレッシャーに耐えながら進捗報告を繰り返すストレスフルな作業です。

このような環境下で公務員試験と研究活動を両立させることは困難であり、結果として対策が不十分のまま試験を迎える学生が多い傾向にあります。

そのため、研究活動に多量の労力を必要としない文系学生の方が筆記試験においては有利です。

「とりあえず受験」する人が多い

令和元年の静岡県採用試験の過程を表にしたものを記します。

職種 採用予定者数 申込者数 第1次試験
受験者数
第1次試験
合格者数
第2次試験
受験者数
最終合
格者数
最終倍率
農業土木 8 17 14 12 9 8 1.8


このデータから、WEB上で申し込んだが一次試験を受けに来なかった人及び一次試験に合格したが二次試験に来なかった人が3人ずつ計6人いることが分かります。

これらの人数を除くと、実質最終倍率は1.38倍まで減少します。これら6人は、「とりあえず受験」した農業土木専攻の学生であり、公務員よりも魅力的な就職先から内定をもらえたことで選考を辞退したのです。

これはデスクワークが主な県庁の公務員よりも、大学で専攻した内容を直接生かすことができる土木コンサルタントや設計職、現場代理人として活躍することを志望する学生が多いためですね。

文系大学生が行政職を受ける場合、半年~一年程度の期間をかけて計画的に勉強を行う必要がありますが、理系大学生は滑り止め感覚で技術系公務員職を受ける人は多いです!

優秀な農業土木専攻の学生にとって、県庁職員はあくまで「民間企業が全滅した時の保険」でしかないのです。

専門試験の勉強方法が分かっていない

全国の書店に行くと、多くの場合公務員試験対策の参考書コーナーがずらりと並んでいると思います。

そのほとんどが行政職に関する参考書であり、法律・経済・行政分野などは独立した分厚い本が積まれています。

しかしながら、公務員のなかでも技術職、特に農業土木に関する参考書はほとんどの場合存在しません。そのため、受験生の一部は学部3年生までの授業で受けた資料やノートを掘り起こし、非効率な勉強をしています。

個人的には、 農業土木・土木職採用試験問題集新版という問題集を一回解くだけで十分だと感じました。農業土木職の専門試験対策については後日ブログでまとめるので、そちらを参考にしてください。

このあたりの問題集を買うくらいで十分対策としては間に合います!

以上の理由から、比較的時間に余裕のある文系学生の方が農業土木職に合格しやすいと考えているよ!

まとめ

今回の記事では農業土木職を受けるメリットとその理由について解説しました。農業土木職は倍率が低く、仕事内容もデスクワーク主体のためどうしても公務員になりたい人にとっては穴場です。

倍率の高い行政職で法律・経済・行政などの勉強をするよりも、低倍率な農業土木職の受験を考えてみてはいかがでしょうか?

次回の記事では農業土木分野における専門試験の勉強方法について解説していきます!

コメント

  1. ブロッコリー より:

    合格点とれて面接まで行けたとして採用されるんでしょうか
    いくらこっちが志望理由を説明しても倍率が低いから狙ったとしか思われないのでは?とおもってしまいます
    国家一般なら筆記重視出し最終合格くらいはできるのかな?でも採用してくれる官庁がなさそう

    • コメントありがとうございます。
      面接に不安があるとのことですが、専門外の学部卒でも志望動機さえ面接官に伝えることができれば合格できます!
      根拠としては、

      ・面接は「勉強はできるけどコミュニケーション能力が低い志望者」を落とすための試験であるため
      ・専門外の学部卒の方が定着率が高いため

      前提として、筆記試験を通過した段階で学力の基準はパスしたとみなされます。
      そのため、専門外の学部卒だからという理由で面接で低い評価はされません。
      面接で落とされるのは、「勉強はできる毛とコミュニケーション能力に難がある学生」です。
      具体的には、相手の目を見て聞かれたことをこたえる程度のことができれば問題ないレベルです。

      また、専門外の学部卒生が優遇される場合もあります。
      なぜなら、公務員になりたいという意志が強く辞めない職員になる可能性が高いと思われるためです。
      近年は公務員に入庁後すぐに民間企業に転職する職員が多く、公務員を長く続ける意思の強い志望者を優遇しています。

      そのため、専門外の学部卒にも関わらす受験する意思のある志望者はむしろ採用されやすいです!

      以上になります。

      参考:https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/1014044.pdf